髑髏城の七人 下弦の月 12/23(土)18:00

上演回数を重ねるごとに宮野捨が鬼気迫ってくる。今日は天蘭を救えなくて、もう本当にここで死んでしまおうという心持ちでみんなに先に行けと言っているように見えて、その後の霧丸と太夫の言葉で立ち上がるまでの芝居にもう少し尺をあげて欲しくなった…。あそこもっと伸ばしてほしい。初日の宮野捨はあんなに打ちのめされてなかったから、曲もあるししょうがないだろうけど、こんなに芝居変わってきてるから、あのシーンはもう少し長くとってほしい…。じっくり見たいし、本人ももう少し欲しいんじゃないかなと勝手に思ってる。それだけ宮野真守の捨之介のカラーがはっきりしてきたって事なんだろうね。今日の天魔王を救えなかった後の嘆きはすごかったし、霧丸と兵庫に支えられても全然歩けてなくて、本当に痛々しかったし見てて辛かった…。

鈴木天魔王も相変わらず顔がすごいんだけど、最後の最後で自分を刺せない捨を見てる顔が、なんかもうすごかった…なんて表現すればいいやら。信じられないものを見てるような、許せないというような、そんな目で見られたくないという拒絶のような。
拡樹天魔王の「生駒」と呼び掛ける声が優しすぎて、そりゃ生駒も「はい??」って語尾にハートつくわ…。生駒可愛すぎた。潔癖症でお父さんの入ったお風呂絶対無理な生駒…かわいい。

木村兵庫も最初からずーっと良いけど、良さがガンガン増してる感じ。遊ぶし笑わせられるし泣かされる。無界屋襲撃シーン、今日めちゃくちゃ泣けた…。クリスマスネタに誕生日ネタ、見れてお得でした笑
任せてくんろ!
くんろ?
くんろ…くんろすますいぶだな、明日は!俺が太夫のイルミネーションになる!

やっぱり私、いん平が涙腺にくるんだよなぁ…。無界屋襲撃後に髑髏城乗り込むところ、あとから追いかけるいん平でいつも泣いちゃう。ただの百姓だと自認してたけど、命をかけて自分を守ってくれた荒武者隊の仇とか、そんな荒武者隊に慕われてた息子とか、そういう思いで追いかけたのかと思うと…。

廣瀬蘭の殺陣がどんどん良くなってて目を見張る。今日1ヶ所刀落としちゃってたけど、落ち着いてちゃんと芝居として対処できてる感じしたし。蘭兵衛の殺陣は曲合わせが多くて難しいだろうけど、その分曲と照明ハマるとすっごいかっこいい。1幕最後の蘭兵衛の殺陣、初日近くは段取り追いつつ舞ってるみたいで軽く感じてて、その後動きに大胆さが加わって強く見えるようになってきてて、そきて1ヶ月経って強いところに舞ってる感もうまく入れられるようになってるように見えた。蘭兵衛の殺陣としてすごく良さが出てるように思えた。